困ったことだ hot potato 2004 6 10
新興市場において、
個人投資家が、積極的に、上値を追わなくなったという指摘があります。
それには、理由があります。
多くの個人投資家に聞いてみると、こういうことです。
たとえば、1株512,000円の株があったとします。
512,000円の売りに12株、
511,000円の買いに11株という具合になっていたとします。
そして、売り手と買い手が、いい勝負を繰返しながら、
1,000円づつ上昇していったとします。
ところが、ある程度、上昇すると、
突然、245株の売りという、今までの20倍以上の注文が出て、
あっという間に、相場が壊れてしまうのです。
これでは、個人投資家は、恐くて、
積極的に、上値を追わなくなります。
株価が急落した時だけ、下値を拾うということなってしまいます。
これだけの売り注文は、投機資金でしょう。
「プロの投資家」や「普通の投資家」は、こんな下手な注文はしません。
相場の状況に配慮しながら、うまく売りさばいていきます。
規制には反対ですが、
さすがに、これでは、個人投資家保護のために、
規制を実施すべきです。